この記事でわかること ・10月はポイント転換期 ・バックドリフト釣法 ・フッキングの重要性 ・夜間あたりの取り方 ・エギ王K ・回遊ルート ・新月大潮の狙い方 ・小潮の狙い方 ・パンダマーク ・強風対策 ・エギのカラーを背景によって変える ・当たり年外れ年 ・島のポイント探し ・胴長と重さの関係 |
この記事は後編です。
前編(初秋エギングまとめ)がまだの方は、下記から飛んで見てみてください!
目次
10月 ポイント転換期 激流狙い
アオリイカの寿命は1年で、成長スピードは凄まじいく、
10月になると500gを超えるような遊泳力のある個体もちらほら出始めます。
遊泳力のついたアオリイカは、より効率よく捕食ができる潮通しのかなりよい激流エリアへと向かいます。
なので、9月まで釣れていたのにパタっと釣れなくなったりするポイントも増えます。
10月以降の墨跡の有無は、まだみずみずしいかどうかをよく見極めてください、9月の墨の可能性があります。
エギング バックドリフト釣法
この釣り方は、10月以降大型のアオリイカを狙う釣り方になります。
画像のように、潮が沖方向 普段届かない場所までエギを流す事ができるので狙えるポイントがかなり増えます。
狙う層は、カウント数(5秒刻みなど)やエギの重さ・沈下速度でコントロールします。
エギング フッキングの重要性
10月以降は、型が良くなり抱く力もかなり強くなります。
大きなアオリイカをしゃくり合わせでかけると画像のようにエギのボディを抱いているだけで、カンナにかかってない事があります。(画像の写真のイカは小さいですが。)
この状態では、アオリイカがエギを離すだけでばれてしまいます。
なので、晩秋や冬はアタリに対してしっかりと合わせを入れていく必要があります。
エギング 夜間アタリの取り方
9月は、好奇心の高い子供のアオリイカばかりで少々ヘッドライトを付けていても
問題なく釣れます。
しかし、晩秋や冬の大型のアオリイカは警戒心が高まりヘッドライトを付けていると
抱かなくなってしまいます。
テンションフォール
・しゃくった後に、穂先を下げれる場合は下げラインをピンと張る
・少しでもイカがエギに触ったらわかるようにする
・グインと持っていかれるアタリに対して1秒ほど待ち、穂先を上げて合わせる。
アタリの種類はいくつかありますが
これが、1番スタンダードなアタリの取り方です。
1秒待つのはエギをしっかり抱くまでの時間を作ってあげます。
これでも中々あたりが取れない方は、
しゃくった後に、次のシャクリまでの間ずっと 糸ふけをゆっくりと回収してください。(常に糸を張ってあたりをロッドに確実に伝えるため。)
または、夜間は周りに他の釣り客がいない事を前提としますが
ヘッドライトの細い光や赤色灯(光が弱い赤い光)を活用してアタリをとります。
YAMASHITA(ヤマシタ) エギ王K
(カンナの左側にある三角で透明のものがフォールの姿勢を安定させるハイドロフィン)
晩秋に入ると、アオリイカも大きくなりそれに伴い警戒心も高くなります。
エギ王Kはフォール姿勢を安定させる『ハイドロフィン』を搭載しています。
それにより、スレた警戒心の高いアオリイカも抱かせる事ができます。
エギ王LIVEやサーチなどのアピールが強いものより、沈下速度が遅いシャロータイプなどで長く見せ、安定したフォール姿勢が重要になってきます。
下記の記事にて、エギ王Kについて徹底解説しています!
海水温による回遊ルートと食欲
好む水温
アオリイカは海水温15〜34度で捕食します。
最も摂餌量が多いのは25〜30度で、
20度以下になると摂餌頻度(セツジ)、摂餌量ともに減少します。
25〜30度の環境で体重1キロのアオリだと300gほど食べて、60g体重増加します。
結構食べますよね。笑
アオリイカの回遊ルート(3種類の回遊パターン)
アオリイカの回遊の種類は下記の3種類あります。
・エサを求めて回遊
・産卵の為に回遊
・高水温を求めて回遊
月別海水温 春夏秋冬
となると、気になるのは海水温ですよね。
私の住む広島の海水温になってはしまいますが、ざっくりまとめてみました。
データ参考:広島市水産振興センター
これは海面の海水温の話で、水深10mでは+1℃となったり
水深・海域によって多少の誤差があります。
なので、海水温の下がってきた12月は深場の底を狙うというのは理にかなっていると思います。
広島では、11月を過ぎると20度以下になるので摂餌頻度、摂餌量ともに減少します。
12月中旬ごろには、15度を下回るので生死に関わる温度となるので高水温の海域を求めて大回遊します。
海水温を調べるには、タイドグラフBIというアプリでも可能です。
新月大潮の狙い方
1.夜間は街灯周りを狙う
2.朝夕のマズメ
3.日中は曇りの日
上記の順で、潮が高い時間を合わせることで釣れる確率が高くなると考えます。
理由を述べて行きたいと思います。
まずめと曇りの日の漁獲量が多い
漁師に行ったアンケートで、新月では朝夕のまずめと日中の曇りの日は漁獲量が多いと報告されています。
アオリイカの捕食範囲
明るい海中でもアオリイカの左右3m以上エギが離れていると反応しないという実験データもあります。
このことから、アオリイカの視力は0.6であることを踏まえ捕食範囲・漁獲量を考えると新月の暗闇の海中ではほとんどエギが見えていないと推測します。
また水槽内での実験データより給餌後、満腹の状態では他のエサがあっても
興味を示さない、という結果も出ています。
ということは
新月の暗闇ではエサが見えていない
→イカは街灯周りでの捕食が増える
→街灯周り以外では朝夕まずめで捕食する
→それ以外では外敵から目立たない光量の少ない曇りの日で捕食する
このような理由なのかなと推測します。
夜使うエギはグローカラー
また、街灯は限られた場所しかないことと
大半のアオリイカは夕まずめで捕食し満腹になり、夜間は暗闇でエサが見えずらい+満腹で捕食するアオリイカはほとんどいないから渋くなると考えます。
夜間、新月の暗闇でエサが見えずらいと思うので、エギのグロー発光でのアピールは非常に効果的なのではないかとも考えています。
※闇夜はほぼ見えていないという明確な研究結果は出ていません。
データを基にした仮説です。
エギング 小潮の狙い方
・普段激流で釣りにならない場所
・潮の動きだしを狙う。
・シャローや2.5号でゆっくり見せる。
小潮の狙い方のポイントは上記の3点だと考えています。
(基本的な考えとして、街灯の有無や潮の高い時間、まずめなどの要素が多くなればなるほど釣れる確率は上がるものとして考えて頂ければと思います。)
小潮の特徴
小潮は満潮と干潮の差が小さく、急激には動きにくくダラダラと潮が流れる特徴があります。
普段、激流で釣りにならないような場所に、小潮に行くとほどよく潮が効いていることがあるので狙い目です。
普段激流で釣りにならない場所
普段激流で釣りにならない場所の探し方としては、
グーグルアースで、対岸近くに島がある+とんがった形状の磯や堤防があると
激流になる可能性が高まります。
潮の動き出すタイミング
干潮下げ止まりからの上げ始め
満潮上げ止まりからの下げ始め
小潮ながら、一番動く瞬間で狙い目で、まずめとかぶれば尚良いです。
使用するエギ
満月などと比べると、やはり活性は落ちてしまうので食いが悪いと感じたらシャロータイプや2.5号などで沈下速度を落としましょう。
エギの選び方~号数・テープ・沈下速度~人気おすすめも紹介! (mebaru-aori.com)
アオリイカのパンダマーク
釣れたアオリイカのエンペラ部分を見ると黒い大きな斑点があることがあります。
これは、仲間へ警戒を知らせていると言われています。
パンダマーク有の個体
パンダマークなしの個体
釣れた時にパンダマークが出ているのであれば、同じポイントへ投げるとまだ他の個体がいる可能性があるということです!
エギング 強風対策
強風対策には以下の方法があります。
・風裏・追い風を探す
・穂先を海中につける(or水面ギリギリ)
・エギを重くする
・ロッドをさびく
具体的に説明していきます!
ラインメンディングとは
ラインを真っ直ぐにしないと、下記のようなデメリットがあるのでアオリイカが抱かなくなります。
・当たりが取りにくい。
・エギがアクションしにくくなる。
・フォールが不自然になる。
風裏を探す
Windyというアプリで風裏・追い風を探します。
風裏は、山に隠れて風が弱い傾向にあります。
下記の記事にて、Windyを紹介しています。
穂先を海中につける orすれすれ
しゃくり終えた後、穂先を海中につけることで、ラインを完全に海中に収め、風の影響をなくします。
重たいエギ ディープタイプのエギ or 仮面シンカー
重たいエギは、飛距離を伸ばす+沈下速度が速い のでアタリが取りやすくなります。
デメリットとしては、晩秋や冬の個体は警戒心が高く沈下速度が遅い方が抱く傾向にあるので沈下速度が速いというのはマイナスに働く可能性もあります。
下記の記事でディープタイプについても解説しています。
エギの選び方~号数・テープ・沈下速度~人気おすすめも紹介! (mebaru-aori.com)
ロッドをさびく
しゃくった後、ロッドを横にさびく(横に流す)ことで、ラインにテンションをかけ、当たりを取りやすくします。
エギのカラー 背景によって変える
アオリイカの目は色盲です。
色盲とは、色を捉えることができず、昔の白黒テレビのように写し出されています。
なので、下記のようなカラフルな色もアオリイカから見ると内側の色に見えているのかもしれません。
アオリイカの目はやや下方を見ています。
なので、アオリイカから見えるエギのその奥の背景が何色なのかを意識してエギを変える
という考え方も、エギローテーションに何かヒントをくれる気がします。
例えば、、
・底が黒っぽい岩やゴロタであれば、グローや明るい色。
・日中や底が砂の場合は、青や赤など。
上記のようなシチュエーションが、アオリイカにとって目立つのではないでしょうか。
また水深によっても、光の届く量が違いエギもイカから見てずっと同じ色に見えているとは限りません。
当たり年外れ年決まり方
毎年、9月頃エギングがスタートして、
今年は当たり年!いや、ハズレ年!
なんてSNSでよく見かけますよね。
当たり年の翌年は、卵を産む親が多いから翌年も当たり年な気がしますが、
そうでもないようです。
昔から、米が豊作だとアオリイカは当たり年だと言われてきました。
それは、台風など天気が荒れていたかどうかが関わってくるようです。
説は二つあって、研究者と漁師の意見で少し分かれます。
漁師の意見
台風によって、産みつけられた卵が付いた海藻が流されるから外れ年になる説。
研究者の意見
台風が多いと、隠れ家のない沖合に移動して大型魚に襲われるので個体数が大幅に減る説。
どちらにせよ、夏の台風が来たかどうか・大きな台風が何度来たかかを意識すると、その年の当たり年か外れ年かが事前にわかるかもしれません。
島のポイント探し ウェーダーを使う
ポイントを探すとき、人が多く釣り場が中々見つからない場合や
人気の場所では、エギが投げられすぎてアオリイカがスレてしまっている可能性があります。
そんな状況を避けるために、下記の4点を意識してポイントを探すと
ひとけを避けて自分だけのポイントが見つかるかもしれません!
・メイン道路の反対側
・島のできるだけ奥
・地磯やテトラ帯など
・ウェーダーの使用
メイン道路側と反対側
大半の釣り人は、近い場所、足場の良い場所を探します。
なのでその逆を行くと、釣り場が空いている可能性が高く、島の入り口ほどスレてないです。
地磯やテトラ帯
地磯やテトラ帯は滑りやすく、危険なので
磯靴、フローティングベストを必ず着用し、2人以上で行くようにしてください。
ウェーダーの着用
ウェーダーを履くとポイントがかなり広がりますし、波打ち際で釣りをしていても気にせず釣りを楽しめます。
ウェーダーの注意点ですが、30分1時間浸かりながら釣行といったような使用方法だとどんなに良いウェーダーでも少なからず染みてきたりします。
なので、イメージとしては
ひざ上程度の水深を超えなければ入れない釣り場で
陸から釣りをするような感じです。
島の反対側に行ったり、島の奥に行くのは運転時間がもったいないと思うかもしれません。
しかし、30分釣れない時間があるのであれば、より人のいない魚影の濃い場所へ行く方が効率が良いと考えます。
アオリイカ 胴長と重さの関係(キロアップ)
釣れたアオリイカを胴長と重量で測る方がいるので、関係を表にまとめてみました。
(個体により若干差はあります。)
ネットで調べたところ、最大のアオリイカのサイズは胴長58cm 重量5.4kg(船)だそうです。(恐怖)
まとめ
1kg=30cm
2kg=39cm
3kg=46cm
4kg=52cm
5kg=57cm
デジタルスケールとは
フックにかけて吊るすだけで重さがわかるものです。
以上、いかがだったでしょうか。
自分の知識ほぼ全て投下して、2記事書いてみました。
ですが、上級者の方とお話する機会があり
これらの情報はあくまで中級者程度で
まだまだ改善の余地ありと感じております。
さらなる知識・情報・経験を貪欲に求め
今後もシェアしていければと思います。
今後ともよろしくお願いします。
最後まで読んでいただきありがとうございました!!
その他、エギングでの道具紹介の人気まとめ記事を載せておきます!