目次
アオリイカの秘密にせまるを読んで試行錯誤したこと
『アオリイカの秘密にせまる』という本を読み生態や研究結果を元に自分なりに仮説を立て、初秋の新子を狙いました。
その結果や感じたことをまとめていこうと思います!
結論から申し上げますと
・ポイントは、緩やかなカーブで潮通しが良い+街灯がある場所を狙う
(岩礁帯や藻があればなおよし)
・満潮前2時間の上げ潮メインに狙う
・エギは2.5号を使用
・エギ王LIVEやLIVEサーチのダートや音の高アピールを使用
・満月を狙う
これらをさらに具体的に解説していきます!
9月 新子サイズを狙うポイント
潮通しの良い場所
潮通しが良いと、プランクトンや海中の酸素量が多くアオリイカのエサとなる小魚が集まりやすいです。
見つけ方は、グーグルマップでゆったりした曲がり角や、少し膨らんでいる場所を見つけてください。
潮通しが良すぎる激流エリアでは、新子は泳ぐ力がまだないので本流よりもヨレにいます。
街灯周りがもたらす効力
街灯には、プランクトンが集まりそれを狙うアオリイカのエサとなる小魚が集まりやすいです。
またアオリイカからエギも良く見えるので抱いてきやすいです。
岩礁帯や藻
アオリイカの隠れ家となります。
岩陰や藻の隙間で外敵から身を隠したり、小魚を待ち構えたりする場所です。
先に見える黒い物体が、岩礁帯です。
磯付近は、基本的に岩礁帯が広がっています。
こちらは、干潮時に現れた藻です。
水深5m以内のシャローエリア
テンポよくランガンを行うために、浅いエリアを狙います。
アオリイカの目は、やや斜め下方向を向いているので
エギを底まで落としてしゃくるのは、理にかなっていると言えます。
ですが、同時に根掛かりのリスクも増えるのでシャローエリアの底〜中層あたりを通してあげるイメージだと、根掛かりを避けつつイカにもしっかりアピールできます。
墨跡
先行者がアオリイカを釣り上げた際に、墨が残っています。
先程挙げた4点
・潮通しが良い
・街灯がある
・岩礁帯や藻がある
・シャローエリア
これらをグーグルマップで探し、回って見て墨跡が多くあれば
そのポイントは高確率でアオリイカがいます。
※お願い
墨は地元の方、漁業関係者にとっては良い印象がありません。
極力、墨が付かないようにしたり海水で流すようにしてください。
ポイントまとめ
これらの要素が満たしていればいるほど、アオリイカがいる可能性が高くなります。
潮通しが良く、街灯もあるが藻がない
このような状況でももちろん釣れます。
ですが、より多くこれらの要素を含むポイントを探し出せるとアオリイカに出会えるチャンスが広がります。
上げ潮2時間狙う理由
満潮前の2時間は、非常に潮が動きやすく
海中の小魚も一斉に動き出すタイミングで
アオリイカの捕食スイッチも入りやすいです。
また、潮も高くなり、より岸へ小魚やアオリイカが近づいてくる時間となり
潮が高くなると言うことは、岸から狙うポイントが増えます。
9月はエギ王LIVE・エギ王サーチで活性の高いイカにアピール
エギ王LIVE特徴
ダートと言われる、左右に豪快な動きで活性の高いアオリイカにアピールします。
9月は、ダートで活性の高い個体をテンポよく釣っていくスタイルが効率がよいです。
エギ王サーチ特徴
サーチは、ダートに加えラトルが入っていて、アオリイカの視覚と聴覚へアピールします。
沈下速度が2.5号で約3秒と少し早めなので、
高活性なアオリイカをテンポよく探る事が可能です。
9月は、主にこれらのアピール力が高いエギでテンポよくランガンするのがメインになってきます。
エギのサイズ選択
アオリイカは、捕食対象のメインは小魚です。
ですが、魚の方が大きければ逆に食べられてしまう
魚とは食う・食われるの関係にあります。
このことから、エギが大きすぎると警戒心を抱き、抱いてこなくなることもあります。
なので、9月は基本2.5号を使うと良いです。
シルエットが小さく細い方が捕食の対象になる可能性が高くなります。
9月に型の良いサイズ狙い
アオリイカの産卵期には数ヵ月の違いがあるので
サイズにかなりばらつきがあります。
9月でもエギより小さいサイズがいることもあれば、500gを超えるようなサイズもいます。
なので、エギを3号や3.5号などといった大きめのものを使うことによって
型のよいアオリイカを狙って釣る事ができます。
しかし、エギと同じサイズのアオリイカも食ってくることがあるので完全に釣り分けることは難しいです。
エギが良く見える満月を狙う
エギングにおいて満月を狙う理由は
アオリイカの視力と潮の大きさが大きく関係してきていると思います。
視力
アオリイカの視力は、0.6程度で
色盲(モノクロ・白黒)で、色の濃淡で判断しているとされています。
満月の特徴、明るさと潮の大きさ
アオリイカの視力と色盲と考えると、夜間の海中ではほとんど見えていないのではないかと考えます。
ですが、満月だと光が海中に差し込み
アオリイカから見ても、エギはよく見えていると考えます。
アジ・メバルなど一般的な魚は、明るいと警戒心が高まりあまり食わなくなる傾向がありますが、イカの警戒心は魚と比べると低いように感じます。
半月から満月に漁獲量が多い
これは、漁師へのアンケートだそうですが
こちらも月の光量が深く関係していると思います。
半月から満月を潮汐表で言うと
小潮→長潮→若潮→中潮→大潮
となります。
新月の月明かりがない日々から、徐々に夜間にも月明かりが出てくるので
夜間でも徐々に捕食シーンが増えてくると考えます。
小潮、長潮、若潮は潮があまり動かないので
普段激流で釣りにならないようなポイントがおすすめです。
釣れるタイミング
満潮前後2時間を狙う
先程も挙げました。
下げ始めの潮の動き出しも釣れるタイミングですが、満腹のアオリイカはエサにほとんど反応しないので、上げ潮よりは期待できません。
波がざわつくタイミング
満潮干潮前後の潮の動きだし10〜15分の一瞬ですが
辺りが波の音でザワザワし出すことがあります。
これは、潮が急に流れ出しているサインで
小魚やアオリイカも捕食スイッチが入るタイミングです。
一瞬の時合いなので、逃さないようにしてください。
(下記の赤い線の約2時間の中の10~15分、急激に動くタイミングがある。)
潮目
(潮目=磯の奥にある白い道のような部分)
画像のように海面に色の変わる潮目と呼ばれるものができる事があります。
これは、潮と潮がぶつかっている現象で、プランクトンや小魚が多く集まる場所です。
ヤマシタの川上さんも解説動画で、いつも潮目はチャンスだとおっしゃっています。
潮目は表層から海底まで潮がぶつかっているので全ての層を探るようにしてください。
エギング前半の情報まとめ
・ポイントは、緩やかなカーブで潮通しが良い+街灯がある場所を狙う
(岩礁帯や藻があればなおよし)
・満潮前2時間の上げ潮メインに狙う
・エギは2.5号を使用
・エギ王LIVEやLIVEサーチのダートや音の高アピールを使用
・満月を狙う
10月に差し掛かると、大きな個体が増え遊泳力が増すことで使用するエギからポイントまで大きく変わってきます。
初秋に必要なポイントを把握することで、1杯でも多く釣り上げることができます!
2023年アオリイカシーズンの振り返り
昨シーズンは、720gのアオリイカを釣り上げ
今シーズンの目標を800gと決めて挑みました!
昨シーズンは、かなりランガンして良いと思ったポイントに、今シーズンは通い倒すから最大サイズを更新できるだろうと踏んでいました。
結果は、最大サイズ645g、、
自分からしてもかなり大きいし釣れた時はかなり嬉しかったですが
やはり目標に大きく届かなかったので悔しいシーズンとなってしまいました。
SNSでとびしま海道の釣果を随時チェックしていたのですが、
今シーズンの印象
・10月入ったあたりで既にかなり型が良かった。
・10月を過ぎたあたりからかなり渋くなった。
このような印象を受けましたし、自分自身も釣行しながら思ってました。
というのも、
9月末に510gのアオリイカが釣れたのと
10月過ぎて、通年よく釣れていたポイントで全く釣れなかったり
こういったことがありました。
釣果に関しての様々な影響
夏に大きな台風もなく個体数自体は多かったのかと思いますが
エギンガー、青物の増加や
満月大潮の夜間の満潮が、低い方の満潮だったのと
10月・11月の満月は天候・風に恵まれなかったなと感じました。
渋かった理由を挙げると、言い訳に聞こえるのでちょっと嫌なとこもありますが、、
そんな中でも釣れるようになりたいし、釣っている人は改めてすごいなと感じました!
今年感じた自分の短所
月の出ていない状況や、風のある中でも釣れるようにならないといけない。
風を気にしすぎて、今シーズン爆風の日に釣行に行ったのは1日のみ。
これでは、風のある日に釣れるようにならないですよね。
爆風の日に釣りに行って気づいた点があります。
・爆風で釣り客がほとんどいない中でも、人気ポイントは人がいる。
・風裏で限られたポイントしかない状況で、知っているポイントが少なすぎた。
爆風でもエギングに行くべき
爆風予報だと、釣り客はほとんどおらずポイントが選び放題です。
上級者がポイント選び放題の中で選ぶポイントは、かなり良いポイントだと思うので
少しずるい方法かもしれませんが、
爆風の中、エギンガーがいた場所は高確率で好ポイント説です。笑
また、いつも人気のポイントでその釣り場に立ったことない
そんな場所も空いていたので入ることができ、
ここは潮が効いているから釣れるのか!
岩礁帯があるから釣れるのか!
なんて発見もありました。
釣れるポイントを知っていると、それと似た要素のポイントを探すことができるので、更なる好ポイント探しに役立つはずです。
来シーズンにどう生かすか
来シーズンは、今までランガンしていて
晩秋~冬の渋くなった時期でも、この辺り一帯はエギンガーがやたら多かったなと思う場所が2帯ほどあります。
なので、来シーズンは今まで釣れた場所を思い切って捨てて
新たなポイント開拓を進めていきます。
そして、来来シーズンはその中でよかったポイントのみを通い倒します。
この2年周期をセットで行うことで、ポイントを広げながら
そのポイントの癖をしっかりつかむことができると
信じています!!笑
頑張ります!!笑
この記事がエギングの参考になれば幸いです。