フロートの種類がいっぱいでどれを選べばいいの?
フロートの重量・タイプごとの使い分けは?
フロートの仕掛けの作り方は?
このような質問に答えます。
特に、シャローフリークの使い分け方については、わかりやすい図解付きで解説しています!
目次
シャローフリークのフロートとは
Arukazik Japanという会社から販売されているフロート(飛ばしウキ)の商品名で
3.3g~19.0gまでの幅広い重量を展開しています。
メバリングにおいて、ジグヘッド単体だと重くて3gと、軽いので飛距離が伸びません。
ですが、フロートを追加することによって
圧倒的に飛距離が伸びます!
仕掛け | 飛距離 |
ジグ単 | 約15m~20m |
フロート | 約50~90m |
基本的な仕掛けはこちら。
シャローフリークの種類
残浮力・沈下速度の説明
フロートの種類を見る前に知っておいて欲しい単語が二つあります。
残浮力
実際の商品を例に見てみましょう。
タイプ | 重量 | 残浮力 |
フローティング | 7.5g | 0.3g |
残浮力=浮く力 なので上に0.3gほど浮く力がある、水面に浮くという意味になります。
仮に0.3gの重さのジグヘッドを付けると、仕掛け全体の残浮力は0になりゆーっくり沈み始めることになります。
さらに重い1gや3gを付けると、残浮力がマイナスとなるのでもっと早く沈むようになります。
ジグヘッドとの組み合わせによって浮かせたり沈ませたりできるので、
フロートを購入する際はこの残浮力をよく見る必要があります。
沈下速度
残浮力の説明で出てきたように、重いジグヘッドを付ければより早く沈みます。
この沈むスピードのことを沈下速度(または沈下スピード)と呼びます。
フローティングタイプは浮かぶ
フローティングの意味は「浮かぶ」という意味で、使うジグヘッドの重量にもよりますが基本的に表層を引くことができます。
シャローフリークのフローティングタイプには3種類ほどのラインナップがあり
使うタックル・重量にもよりますが、飛距離は約50mになります。
※適用ロッドは別のパートにて解説しています。
タイプ | 重量 | 残浮力 |
フローティング | 7.5g | 0.3g |
フローティング | 10.5g | 0.6g |
フローティング | 15.0g | 0.8g |
フローティング(浮くタイプ)重量別一覧
Diveダイブ はシンキングタイプで沈む
シンキングの意味は「沈む」という意味で、この商品はジグヘッドのおもりを付けていない状態で残浮力がマイナスなので、沈むことになります。
メバルは、大きくなればなるほど捕食範囲が狭くなるので
ワームやプラグを近づけてあげる必要があります。
なので、Diveタイプで沈めてデカメバルに近づけることで
喰わせる確率をグッと上げることができます。
フローティングタイプ同様、使うタックル・重量にもよりますが飛距離は約50mになります。
タイプ | 重量 | 残浮力 |
シンキング | 8.1g | -0.6g |
シンキング | 11.7g | -0.6g |
シンキング | 16.6g | -0.8g |
徐々に重くしていくと良いです!
エクスパンダ(Expanda)で飛距離約90m
エクスパンダは「拡張性」という意味で、普段では届かない沖を攻略できるようになる商品です。
使うタックルにもよりますが、飛距離は約90mになります。
また、他のフロートと違いシンキングバランサー(おもり)の脱着が可能で、残浮力をコントロールし狙う棚(水深)を自在に変えることができます。
シンキングバランサーには0.6g~1.8gまであり、フィールドによってアレンジできます。
タイプ | 重量 | 残浮力 |
フローティング | 17.8g | 0.6g |
シンキング | 19.0g | -0.6g |
シャローフリークセットという選択肢もある
実際使ってみないとわからないこともあります。
ダイブ(シンキングタイプ)の3種類
がセットになった商品があるので、まず一通り投げてみて
そこから自分のロッドやスタイルに合わせた選定ができるのであれば間違いないです。
シャローフリークプチでちょい投げ
プチは、普段使っているジグ単のロッドをそのまま使用することができるのが特徴です。
手軽に飛距離を伸ばせるので、ポケットに潜ませておくとよいでしょう!
タイプ | 重量 | 残浮力 |
フローティング | 3.3g | 0.3g |
フォローショット(Follow Shot)で沈下速度をコントロール
ジグヘッドを重くして飛距離を出すと、沈下速度が速すぎてゆっくり誘うことができなくなります。
メバルの活性が高ければ沈下速度が速くても食ってきますが、
活性の低い時、1秒にハンドル2回転などゆーっくり誘いたい場面が出てきます。
そんな時にフォローショットをおすすめします。
フォローショットは、比重が1.41と非常に軽いです。
比重は、重ければ重いほど沈下速度が速くなり、鉛(なまり)は比重11.34とかなり沈下速度が速くなります。
フォローショットを重めのジグ単(3gなど)と一緒に使用することによって
飛距離が伸びる+沈下速度を抑えてスローにメバルを誘うことが可能になります。
また、ゴム製のストッパーを使用するので※スプリットシンカーへの交換も容易です。
※スプリットシンカー=タングステンなど比重の重たいシンカーで、飛距離を出すアイテム
サイズは4種類あります!
サイズ | 重量 |
S | 0.4g |
M | 0.6g |
L | 0.9g |
LL | 1.3g |
シャローフリークの使い方・使い分け【図解】
フローティングタイプを使うべき状況
・表層でライズしている
・水深2~3m
このような場合は表層を浮くフローティングタイプが適しています。
根がかりとも無縁で、ストレスなく釣りができます。
ダイブ(シンキングタイプ)を使うべき状況
・中層~底を狙いたい
・水深3~5m
メバルは、基本底付近でエサを待っています。
近くを通してあげると食ってくる確率が上がります。
エクスパンダを使うべき状況
・30~50m以上先に※沈み根がある
・かなりの遠浅のフィールド
※沈み根=沈んでいる岩のこと
Google アースをみていると沖に岩があったり、うっすら岩が沈んでいるのが確認できます。
普通、30~50m以上離れていると岸から狙う人はいません。
遠投して岩の上や横を通すと、その岩に隠れているメバルが食ってくることがあります。
他の人と違うことをすることで、メバリングでは釣果アップに繋がります。
シャローフリークプチを使うべき状況
ラインを切らずに脱着が可能です。
ジグ単をしていて
「急にライズが出て届かない、、」
なんて状況でも、仕掛けを組み直さずにワンタッチで飛距離をプラスすることができます。
メインで使っているシャローフリークの紹介
タイプ | 重量 | 残浮力 |
シンキング | 8.1g | -0.3g |
理由は、2つあります。
・自分がメインで通っているポイントは、後ろが崖で大きくロッドを振りかぶれない
・遠投しすぎると水深が深くなるのであまり意味がない
ロッドはフロートメバリングにしては短めの7.4ft(225cm)を使っています。
ですが、これでも40m前後は飛んでいると思うので十分だと思います。
水深は3~4mのシャローエリアの中層を狙うイメージです。
他の項目で紹介しますが、たまにネイルシンカーを埋め込んで沈下速度を早くして底付近を狙うこともあります。
フロートとジグヘッドの重さの合わせ方
ジグヘッドは軽い方が、メバルが食った時に違和感を抱きにくく吐き出しにくいです。
ジグ単の時に、ジグヘッドを重くするメリットは飛距離です。
ですが、フロートメバリングにおいて、ジグヘッドを重くしなくてもフロートで飛距離が稼げるのでジグヘッドを重くする必要はありません。
基本的に0.5gのジグヘッドを使用しています。
ですが、波が高い時やうねっている時には
ワームが揺られて安定しないので1.0g~1.5gに重さをあげることもあります。
タックルの選び方 仕掛けの作り方
シャローフリークに適したタックル(ロッド・リール)
フロート重さ | ロッド長さ | リール番手 |
1~5g | 6ft台(182cm) | 2000番 |
5~8g | 7ft台(213cm) | 2500番 |
8~19g | 8ft台(243cm) | 2500番 |
ロッドによって、穂先の硬さや適合ルアー重量が違うのでロッドの詳細を確認しましょう。
メバリングロッドについては、こちらの記事で解説しています。
絡むときの対策 スナップ・スイベル・三又サルカンを使用
フロートメバリングのデメリットは、ライントラブルです。
原因はフロート側のラインの長さで、長ければ長いほど絡みやすくなるということです。
仕掛けを作る際、できるだけフロート側のラインを短くするか
それでも絡むという方は三又サルカンや、フロート専用に作られたサルカンがあるのでそれを使って仕掛けを作るとよいでしょう。
改造ネイルシンカーで沈下速度UP
フロートメバリングをやっていると
「シャローフリークってこんなに沈下速度遅いの?」
と思う場面も出てくるかもしれません。
そんな時に、フロートのアレンジがネイルシンカーによってできます。
ネイルシンカーとは、元々ブラックバス釣りで大きいワームに釘のような形状のネイルシンカーを埋め込み、ワーム自体に自重を持たせ沈下速度をあげるという使い方をします。
フロートも柔らかい樹脂のようなものでできているので、ネイルシンカーが容易に刺さります。
ネイルシンカーの重さも種類があるので、自分好みの沈下速度を見つけてみてください。
ちなみに、自分は0.5g・0.6gのネイルシンカーをもっていて基本的に1本、ポイントによっては2本埋め込んだりして沈下速度を調整しています。
よくある質問
アジングでもフロート使えるの?
もちろんアジングでも同じシャローフリークは使用可能です。
狙うシチュエーションとしては、街灯周りで表層~中層で沖にアジがいることです。
フロートアジングに向かない状況があります。
例1. 潮の流れが速い
すぐに流されて釣りになりません。
例2. アジが底付近にいる
フロートでは狙うのが難しいです。
このような状況だと、シンプルにジグヘッドの重量を重くしていくか
キャロを使うと良いです。
誘導式(中通しタイプ)のメリット
最も使われているフロートは、フロートそのものにラインを結びつける固定式ですが、誘導式(中通しタイプ)もあります。
中通しタイプのメリットは、メバルがワームをくわえた際にフロートの重量を感じさせない為、吐き出すリスクが減ります。
デメリットとしては、スイベルを必要としたり仕掛けを組むのが面倒です。
自然にメバルに食わせたいという状況で、引き出しとして中通しタイプをもっておくもの手です。
中通しタイプは、繊細な釣りに特化しているため細かい重量できざんであるのでラインナップも豊富です。
リーダーの長さは水深・狙うサイズによって変える
商品の説明欄ではジグヘッド側のリーダーの長さ60cm~100cmと記載されています。
とはいえ、この40cmの差はどのように決めればよいのか気になりますよね。
水深と狙うメバルのサイズによって合わせてください!
リーダーが長い方が、夜光タイプのフロートから遠くより自然に誘うことができます。
ですが、リーダーが長いと根に潜られる可能性が高まります。
また、根がかりも増えます。
使うタックルにもよりますが、ざっくりとこんな感じです。
リーダー長さ | 水深 | 狙うサイズ |
60cm | 2~3m | 25cm以上 |
100cm | 約5m | 20cm前後 |
海藻や岩礁帯の有無など、フィールドによってリーダーの長さ調整をすると釣果アップに繋がります。
フロートとプラグで飛距離UP
フロートとプラグの相性はめちゃくちゃ良いです。
メリット
・飛距離がプラグよりでる(30mから50mへ)。
・デカメバルが掛りやすい。
デカメバルは※フィッシュイーターなので、ワームよりもプラグに反応しやすいです。
また、沖のスレてないデカメバルが掛かる可能性が高まります。
※フィッシュイーター=捕食対象が小魚の大型魚。
デメリット
・プラグはトリプルフックが2つ付いていて、針とラインが絡まりやすいです。
下記の記事にて、おすすめのプラグを紹介しています。
シャローフリークまとめ
フロートは、飛距離を大幅に伸ばしてくれるので釣果アップに繋がります!
重さ、沈下速度、リーダーの長さなどアレンジ方法は様々です。
この記事が、自分のフィールドにあったフロート仕掛けを作る際のお手伝いになればと思います!
シンキングDIVE (沈むタイプ)重量別一覧
迷ったらDiveの8.1gをおすすめします!
徐々に重くしていくと良いです!
フローティング(浮くタイプ)重量別一覧
シャローフリークセット