メバリングを始めてある程度数釣りができるようになり、もっと良型のデカメバルが釣りたくなってきた。
たまに良型は混じるが、デカメバルのみを狙う釣り方はあるのだろうか?
という悩み・疑問を持った方も多いのではないでしょうか。
それもそのはず、
数釣りとデカメバルを狙う際のポイントは真逆と言っていいほど違うのです。
自分も過去に小型の数釣りを経験し、
その後デカメバルの習性を学びデカメバルに絞った釣行にシフトし
25センチを超えるメバルを多く釣るようになりました。
この記事を読めば、
・デカメバルを狙う為のポイント選定方法(どこに居つきやすいのか)
・デカメバルが出やすい時期と潮回り
・デカメバルを掛けて釣り上げるための仕掛け
(ロッド、リール、ワーム、ジグヘッド、PE・リーダー)
がわかります。
これらの情報を元に釣行計画を立てることでデカメバルを攻略し、釣り上げる可能性を大幅に上げることができると考えています。
※潮回り=大潮、中潮、小潮、長潮、若潮と5つの種類に分類され、潮の動き具合が異なる。
目次
デカメバルの潜むポイント
大型メバルを釣るためには、ポイントの選定が最も重要です。
明るい堤防や釣りやすい環境では小さなメバルは釣れるかもしれませんが、
大型メバルは警戒心が高くなかなか釣れません。
25センチ以上のメバルを釣るには、
下記の4つが入り混じるポイントがおすすめです。
外洋に面した飛び出たテトラ帯や地磯
特に対岸近くに他の島があると激流になりやすく潮通しが、かなりよくなります。
人が入りにくい、足場の悪い暗闇にデカメバルは潜んでいます。
※危険な場所が多いので、安全装備を確認し複数人での釣行をお願い致します。
岩礁帯や藻がある場所
※上記2枚の写真は干潮時に撮影したもの。
潮通しの良い場所にメバルの隠れ家があるとメバルがストックされていることが多いので、障害物の有無も重要になってきます。
岩のできるだけ近くに、ルアーを通してあげるとよりヒットする確率が上がります。
干潮時に岩礁帯や、藻の有無を確認し
ルアーを通すコースをあらかじめ決めておきましょう。
街灯のない暗闇
大半の人は街灯付近で釣りを楽しんでいるので、人的プレッシャーのない暗闇の地磯やテトラ帯がよいです。
(月回りも、月の光量がすくない新月周りがおすすめ)
水深は1~3mなどの浅場
※レンジを探る時間が短くて済むので※ランガンしやすいです。
同じ場所に長時間滞在はあまり好ましくないです。
※レンジ=範囲のことで、表層、中層、底などのこと。
※ランガン=次から次へとポイントを移動すること。
下見の重要性
ポイント探しでもう一つ重要なのが、下見です。
暗闇の中での釣りになるので、どこに藻があり、水深がどの程度あるのか様々な情報を頭に入れてから釣りを始めないと効率が悪いです。
どこにメバルが潜んでいそうか考えず適当に投げたり、根がかりして時間を取られていては短いメバルの時合いを逃すことになってしまいます。
なぜ大型メバルになれたのかを考える
なぜ大型メバルが大型になるまで、外敵に襲われず長生きし、成長することができたのかを考えると自然と狙うポイントも分かってきます。
そのポイントはメバルの警戒心と捕食の効率の良さです。
・ベイトがどんどん舞い込んでくる潮通しの良い場所
・自分が隠れることのできる場所
(食べ終わったらまた隠れる。)
警戒心の高い、頭の良いメバルのみが生き残り大型となっていきます。
警戒心のない小さいメバルは容易に表層まで出てくるので、外敵に襲われやすいです。
大型メバルを釣るための釣り場選定は、既に大型メバルを釣り上げたことのある知人に聞くのが一番の近道。いない場合はグーグルマップを活用して自分で探すとよいでしょう。
自分で見つけた場所で釣果を上げる喜びは格別です。
※ベイト=メバルの捕食している餌のこと。
デカメバルが出やすい時期と潮回り
3月~6月を狙う
メバルの適正水温である14度になるのは、3月から6月頃です。
この時期は産卵期を終えたメバルがエサを追い求めて深場から浅場に来るため、
釣果が期待できます。
海水温や釣果情報を参考にしながら、適切な時期を見極めましょう。
中潮大潮の満潮前後2時間を狙う
満潮が20時であれば
18時~20時
20時~22時
の計4時間が良く潮が動くのでチャンスタイムです!
中潮や大潮の時に潮の流れが速くなり、海底にいるメバルのエサとなるプランクトンやモエビ、※バチが巻き上げられ、メバルの活性が高まります。
また、満月よりも※新月の方がメバルの活性が高まるとされています。
満月では海中が照らされ、メバルは身を隠さなくてはなりませんが、
新月の暗闇の中で特徴的な大きな目を使って捕食を容易に行えます。
ただし、満月でも大型メバルが全く釣れないわけではありません。
満月のメリットとしては、海中が明るく照らされワームやプラグがメバルからもよく見えます。
また夕まずめ、※朝まずめも狙い目ではありますが、時間も短いですし、
経験上満潮前後二時間の方が狙い目です。
満潮前後2時間とまずめが重なる場合はビッグチャンスです。
潮汐表や日の出・日の入りの時間帯を確認しながら、潮の動きを把握しましょう。タイドグラフBIというアプリを使って潮の情報や水温、風などを確認することができます。
※バチ=メバルのエサとなる青虫のこと。
※新月=月が全く出ていない暗闇のこと。満月の反対。
※朝まずめ・夕まずめ=陽が昇る、落ちる瞬間に光量が急激に変化するタイミング。
デカメバルの仕掛け
ロッド
ロッドは7.3フィート(約221.5センチ)〜7.6フィート(約231.6センチ)のものがおすすめです。
地磯やテトラ帯では長い竿を使うと手前に潜られるリスクを軽減できます。
リール
リールは2500番HG(ハイギア)を使用すると、フロートの場合はキャスト後に糸ふけを素早く回収できるメリットがあります。
ジグ単の場合2500番PG(パワーギア・ローギア)だと、
巻く力が強くなるので底に潜ろうとするデカメバルを浮かせることができます。
ワーム
ワームについては、フィールドや時期によって選ぶものが異なります。
個人的にはreinsのアジリンガー(グロー冷凍ミカン)をおすすめします。どの時期でも食いがよいです。
メバルに対するワームカラーの基本的な考え方としては、海中にいるベイトよりも目立つ色合い(黄色やオレンジなど派手なカラー)+※グローを活用することです。
※グロー=光を備蓄し、自ら発光できる素材のこと。
ジグヘッド
ジグヘッドについては、なるべく軽いもの(0.5g〜1g)を使用しましょう。
軽いジグヘッドを使うことで、より自然な動きを演出できます。
ショートバイトなどがあった場合でも、重いジグヘッドではメバルに違和感を抱かれます。
風や遠くにポイントがある場合は重めのジグヘッドを使うとよいですが、軽い方が食いが良いです。
PE・リーダー
PEは0.4号と細いものを使用してください。
0.4号では細いという意見もあるかもしれませんが、メバルは非常に目がよくラインが見えていると言われていますので、細い方が圧倒的食いが良いです。
また、細い方がリールへの抵抗がすくなくなるので飛距離が伸びます。
リーダーは1.5号を推奨します。
細い方が圧倒的に食いが良いです。
切られるようでしたら、徐々に太くしてください。
ジグ単とフロートの竿の使い分け
フロートを使うメリットは、圧倒的な飛距離です。
フロートで狙うフィールドの条件は下記の2点です。
・水深1~3メートルが30~50メートル広がる遠浅のエリア
・沖に※しもり・藻がある
水深が深いのにフロートで表層を狙っていると、浮いてきている個体がいない限りなかなか食ってきません。
比較的シャローエリア(浅瀬)を長く引くことによって、デカメバルとの遭遇率を上げていきましょう。
メバルは岩礁帯や藻に居つきます。
このような場所にフロートを浮かべてアプローチすることで、メバルの反応を引き出すことができます。
まとめ
これらのポイントを意識しながらメバル釣りを楽しむことで、25センチ以上の大型メバルを釣り上げる確率が高まります。
また、釣果を上げるためには、
・グーグルアースで適切なポイントを探す
・適切なタックルで挑む(ラインやジグヘッド、ロッドリールの選定)
・時期は3~6月
・満潮前後2時間の計4時間
を意識して・ポイントに通い詰めることが重要です。
経験を積み重ねながら、メバル釣りの楽しさを追求しましょう。
以上が、メバル釣りの魅力と釣果アップの方法についてのポイントです。
これらを参考にして、さらに楽しいデカメバル釣りをお楽しみください。
安全に楽しい釣りをするためにも、天候や潮汐などの情報を確認し、周囲の状況に留意することも忘れずに行いましょう。