「EXIST FC LT2500S-CXH-DH」
これは、リール表記です。
初見では難しいですが、これらのアルファベットにはそれぞれ意味があります。
シリーズ名 | EXIST | イグジスト | |
特殊表記 | FC,LT | フィネスカスタム | 超軽量設計 |
特殊表記 | LT | ライト・タフ | 強く・軽く |
番手 | 2500 | 2500番手 | |
スプール | S | シャロースプール | 溝が浅い |
サイズ | C | コンパクトボディ | スプールは大きく、ボディは小さく |
ギア比 | XH | エクストラハイギア | 1回転で巻取量が多い |
ハンドル | DH | ダブルハンドル | ハンドルが2個付いている |
上記の表のように理解することで、このリールがどのようなスペックを持っているのかを一目で見分けることができるようになります!
それでも、シャロースプール?コンパクトボディ?など、聞き慣れない用語が盛りだくさんです。。
こちらの記事では、これらのリールの製品表記をわかりやすく解説していきます!
目次
リール表記はダイワ・シマノで表記が違う
出典:ダイワ
出典:シマノ
リールを選ぶ時、まずはダイワとシマノのリールを見ることになると思います。
大半のリール記号は2社とも共通しているのですが、若干違う部分がありますので随時、説明を入れていきます。
リール番手(大きさ)の表記
※画像は、左2000番手 右2500番手
番手はリールの大きさのことです。
EXIST FC LT2500S-CXH-DH (←2500番手となる)
大きい番手(例5000番手)
- リールサイズが大きく重たくなる。
- 巻き上げる力が強い。
- 高価になりやすい。
小さい番手(例1000)
- リールサイズが小さくなり、軽くなる。
- 巻き上げる力が弱い
- 安価になりやすい。
リールの番手とターゲットサイズの関係性
番手サイズによって狙うサイズが変わってきます。
エギング
- 2500番 秋イカ1キロまでのアオリイカ狙い
- 3000番 1キロを超えるような春イカ狙い
メバリング
- 2000番 堤防などで20センチ前後までのメバル
- 2500番 テトラ帯や地磯で25センチを超えるメバル
またフロートやキャロで遠投する際は、番手(スプール)が大きい場合の方が、スムーズにラインが出て飛距離がでるので、2500番手がおすすめです。
エギングでは、秋イカと春イカどちらがメインなのか
自分のターゲットサイズを決めると、番手は決めやすくなると思います。
※フロート=飛ばしウキのことで、飛距離が40~50mにもなる。
※キャロ=中通しのおもりのこと。こちらも飛距離が30~40mほどになる
リールのギア比(糸巻量)の表記
ギア比とは、リールを1回転した際に、どれだけ巻きとれるかのことです。
「ギア比5.2」という表示のリールでは、ハンドルを1回転した際に、スプールが5.2回転することを指します。
ギア比種類 | ダイワ表記 | シマノ表記 |
パワーギア (ローギア) | P | PG |
ノーマルギア | 表記なし | 表記なし |
ハイギア | H | HG |
エクストラハイギア | XH | SG |
製品名の末にこの表記がつきます。
EXIST FC LT2500S-CXH-DH (←エクストラハイギアとなる)
巻き取り長さはこんなに違う(図解)
巻き取り長さとは、ハンドルを1回転した時に、何センチ ルアー(エギ)を回収できるのかというものです。
とある製品の巻取長さを比較すると
パワーギア(ローギア)だと、リール1回転で63cm巻き取れる。
エクストラハイギアだと、リール1回転で81cm巻き取れる。
なんと、リール1回転で巻き取れる量が約20cmも違うのです。(5回転で約1m)
巻き取り長さ別の使用用途
・ジグ単でゆっくりと巻く誘いはローギア(パワーギア)
・エギやフロートなどの遠投で、糸ふけの回収が多い時はハイギア
が向いています!
どのような釣りをメインでするのかを考えると、ギア比は決めやすいです!
リールのスプール表記(溝の深さ)とは
スプールとは、ラインを巻き付ける溝のことです。
リールには、このスプールが浅いものと深いものがあります。
スプール種類 | 製品表記 |
スーパーシャロースプール | SS |
シャロースプール | S |
ミディアムスプール | M(※ダイワにはなし) |
ノーマルスプール | 表記なし |
ディープスプール | D(※シマノにはなし) |
※ディープ=深い
上記の表は、スーパーシャロースプールが最も浅い溝で、ディープに行くほど深い溝になります。
EXIST FC LT2500S-CXH-DH (←シャロースプールとなる)
メバリングではシャロースプールがおすすめ
メバリングでは溝の浅いシャロースプールをおすすめします。
理由としては、スプールの深いものだとジグヘッドをキャストした際に、ラインが絡まってしまう可能性があります。
ミディアムスプール・ディープスプールであっても下巻きをすればメバリングでも十分使用可能です。
(※下巻きとは、何も巻いていない状態のスプールに不要なラインもしくは、安価なナイロンを巻き付けかさ増しをすることです。)
コンパクトボディ(C)とは
この表記があると、ボディサイズが小さく軽量化されていることを指します。
例:5000D-CXH
という製品名でみると
スプール 5000番手
ボディ 4000番手
となり、スプールはそのまま大きいのでラインの巻き取り量が多いにも関わらず、
ボディは40000番手で軽量化されている製品となります。
EXIST FC LT2500S-CXH-DH (←コンパクトボディとなる)
リールのダブルハンドルとは
ダブルハンドル(DOUBLE HANDLE)の略でDHとなっています。
画像のようにハンドル部分が2つ付いているものです。
瞬時にハンドルが握りやすいもので、デメリットとしてはリール自体の自重が重くなってしまうことです。
※主にエギングなどで使用されます。
EXIST FC LT2500S-CXH-DH (←ダブルハンドルとなる)
ダイワの特殊表記について解説
LTとは
LIGHT(軽く)・TOUGH(強い)を追求して設計されたリールです。
フィネスカスタム(FC)とは
超軽量設計となっているリールのこと。
クイックドラグ(QD)
ドラグを約1回転させるだけで、ドラグの効き具合を最小値から最大値まで調整できる機能のことです。
EXIST FC LT2500S-CXH-DH (←フィネスカスタム(超軽量設計)・LT(軽く・強い)となる)
ドラグと最大ドラグ力について
ドラグとは
メバルやアオリイカが糸を引っ張って逃げる際に糸がスムーズに出るように制御します。
これにより、強く引いたりした際に、ラインが切れることやリールが破損することを防ぐことができます。
最大ドラグ力とは
リールの詳細を見ると「最大ドラグ力(2kg)」などを見かけます。
これは、「ドラグを最大限締めこんだ状態で2キロ以上の力で引っ張ると、ドラグが効かずにラインが走りだす。」という意味になります。
安価なリールでも最大ドラグ力は2kg~5kgはあるので、購入の際にあまり気にしなくて良いですが、デカメバル・※尺メバルをメインに狙われる方は最低でも5kgのものを選んでください。
エギングでは、ドラグはゆるゆるにするので最大ドラグ力は気にしなくて良いです。
ドラグ調整とは
釣り場の環境によってドラグ調整するとよいです。
メバリングの場合
水深のある堤防
水深があると根に潜られる確率が低いのでドラグを出してあげた方が、針のかかった所に負荷がかかりすぎないためキャッチ率は上がります。
テトラ帯や地磯
根に潜られたり、走られてラインが擦れて切られてしまう可能性があるので、ドラグはほぼ出されないように硬く締めておく必要があります。
エギングの場合
しゃくった時に、軽くジャッジャッとドラグが出るくらい緩くしておきます。
アオリイカは潜られることはないので、いかにカンナに掛かったゲソが外れないようにするかを意識します。
実際のリール表記からスペックを紐解く
ダイワEXIST FC LT2500S-CXH-DHという製品名が下記のようになります。
シリーズ名 | EXIST | イグジスト | |
特殊表記 | FC,LT | フィネスカスタム | 超軽量設計 |
特殊表記 | LT | ライト・タフ | 強く・軽く |
番手 | 2500 | 2500番手 | |
スプール | S | シャロースプール | 溝が浅い |
サイズ | C | コンパクトボディ | スプールは大きく、ボディは小さく |
ギア比 | XH | エクストラハイギア | 1回転で巻取量が多い |
ハンドル | DH | ダブルハンドル | ハンドルが2個付いている |
もうアルファベットはお腹いっぱいですね。笑
この記事でリール表記について理解が少しでも深まればと思います。
最後まで読んでいただきありがとうございました!