目次
アオリイカの秘密にせまる で分かること
この本は、アオリイカに関する25年にわたる研究の成果をまとめたものです。
アオリイカの生態についての貴重な情報が提供されています。
釣り人になぜおすすめなのかというと
エギングをほとんどしないアオリイカ研究者と
エギングを愛するアオリイカ研究者がタッグを組んで誕生した本だからです。
著者の経歴と専門知識に基づいて、アオリイカの行動や習性に迫っており、釣り人にとって非常に有用な情報が盛り込まれています。
本書は、アオリイカに関する包括的な情報を提供し、エギングや釣り愛好家にとって必読の一冊と言えます。
アオリイカの秘密にせまるの為になったところベスト3
アオリイカの生態
本書では、アオリイカの詳細な生態について解説されており、釣り人にとって非常に役立つ情報が提供されています。
アオリイカの捕食行動、どのようなサイズのエサに反応しどのような種類のエサが好物なのか。
その他、アオリイカの視力・嗅覚、産卵に適した環境、海水温と回遊の関係などに関する知識が深まります。
エギングのアドバイス
著者たちが釣り人視点でも情報を提供しており、釣りの実践に役立つアドバイスやヒントが多数含まれています。
釣果を向上させるためのノウハウが満載です。
エギング愛好家に必須の知識
本書はアオリイカ釣り師にとって必須の知識を提供しており、アオリイカについて深く理解するための貴重な情報源です。
アオリイカの秘密にせまる がおすすめな人
アオリイカのの生態だけではなく、エギングに関してもかなり触れられているので
下記の人たちへおすすめしたいです。
・エギングやアオリイカ釣りに興味がある人
・アオリイカの生態や習性について深く理解したい人
・釣り愛好家や釣果を向上させたい人
アオリイカの秘密にせまる 目次
第1章 アオリイカを知る 1-1 アオリイカへの素朴な疑問
アオリイカはコウイカの仲間?
イカは殻を脱ぎ捨てた?
知性と社会性を持つイカ
複雑な神経系とgiant axonと呼ばれる巨大神経軸索
漁師さんたちが口をそろえる「最高に美味しい長手」
大きな眼は,魚の眼に似た構造の「カメラ眼」
ご存知だろうか? 「アオリイカは3 つの心臓を持つ」
活魚流通におけるイカの死因は「墨」にあらず?
教材にされるほどコンパクトにまとまった消化管
1-2 なぜ,「アオリイカ」と呼ばれるようになったのか
水イカ,藻イカ,芭蕉イカ……。楽しく多彩な地方名
生物学的分類は,「軟体動物門頭足綱」
学名が決まっていない日本のアオリイカ
第2章 神秘的な「繁殖行動」にせまる 2-1 親イカと繁殖
達人はゲソだけで雌雄をみわける
魚の愛の証は「交配」。アオリイカのそれは「交接」
一生のうち6 カ月という長い産卵期
2-2 求愛行動にせまる
メスとオスの位置関係は,両者の大きさ次第
産卵期間中に何度も産卵を繰り返す
人工産卵礁を設置して検証。良い産卵場の条件は4 つ
第3章 驚異的に成長し,わずか1年で幕を下ろす生涯 3-1 高温好みで低温が苦手な卵と稚イカ
日々,形が変わる卵
すくすく育つ赤ちゃんイカたち
どうして繁殖が行われないのか?
高水温で正常にふ化し,「1/3 海水」では10 時間で全滅
3-2 驚異の成長と寿命の理由にせまる
低水温がもたらす延命という恩恵
アオリイカの成長や寿命を知る
死んだアオリイカを見る機会が少ない理由
とにかく四季がある日本のアオリイカは大きい
第4章 小さな旅人,アオリイカの生死をかけた大回遊 4-1 標識放流からみた若イカの移動
目隠しで容易に標識装着
「神出鬼没」を検証する
1カ月で250kmを泳ぐ
4-2 決死の大回遊にせまる
分布海域を予測するには「15~20℃ の潮目を読む」
太平洋側よりも日本海側でダイナミックに移動する
日本列島を縦断する「大回遊説」
第5章「どん欲,どう猛,気まぐれ」な摂餌生態 5-1 感覚器と索餌を探る
20℃以下の低水温では摂餌量,摂餌効率ともに低下
捕らえるだけでなく味覚を持つ腕
大きな眼の秘密
5-2 釣り人,必見!!最も好む餌を食べる
小魚の群れに腕を拡げ一度に複数匹を拘束
大きな餌より小さな餌を優先的に捕らえる
77種の餌の中で何を好むか徹底調査
第6章 プロの漁師に学ぶ「釣法」と「漁法」 6-1 まずはスタンダードな釣法を理解する
のんびりとアタリを待つ「泳がせ釣り」
経験がものをいう高尚な「ヤエン釣り」
ヤエン釣りの極意
ゲーム性の高いエギング
ボートエギングとティップラン
大切なことは安全と資源保護
6-2 やはり効率的,生態を知り尽くした
漁師の「漁法」
曳き釣りとシャクリ釣り
さまざまな形状がある定置網
柴漬けと狩刺網とまき・追い込み漁
底びき網の漁獲からみた垂直移動と深浅移動
釣り人は漁師さんに学ぼう
第7章 その歴史から選び方まで「エギ」を科学的に分析する 7-1 エギのルーツにせまる
いかえぎ
名著,『薩摩烏賊餌木考』とエギの誕生
古代餌木から近代エギへ
エギのモデルは何なのか? 魚それともエビか?
シャクリ運動の考案者に敬意を表そう!!
7-2 従来のエギングを科学的に,そして,
徹底的に分析してみよう
エギ釣りと定置網の獲物はどちらが大きいのか検証
エギを選択する本当の理由
色盲の眼。しかしエギの色を変えることで活性は高まる
第8章「イカの王様」アオリイカを堪能する 8-1 さらに美味しく食すには,どうすればよいか
透明感・肉厚・栄養価……文字どおり「イカの王様」
低脂肪高タンパク質が際立つ栄養成分
アオリイカの美味しさの秘密,どの部位が美味しいか
美味しく食すための「シメ」の技
冷やしすぎない。「冷やせば美味しい」とは限らない
8-2 アオリイカの流通から調理まで
関東と関西で異なる流通形態
活イカ輸送の現状と展望
家庭でも簡単に,美味しく食べることができる調理法とは?
素材の良さを活かした調理が向く
第9章 環境の変化がアオリイカに与える影響を問う 9-1 アオリイカの好不漁を占う
「親が多ければ子も多い」の関係が成立しない不思議
漁獲量を予測する
米の豊凶とアオリイカの好不漁
9-2 アオリイカのために
限りある共通の資源
人工産卵礁による繁殖サポート
アオリイカの四季
著者のプロフィール
上田幸男(うえだゆきお)
徳島県出身で、水産学の修士課程修了。
アオリイカ研究の第一人者で、多くの著書があります。
海野徹也(うみのてつや)
広島県出身で、生物学の博士号を取得。
釣りと学術を結びつけたアプローチで知られています。
アオリイカの秘密にせまる 詳細
出版社: 成山堂書店
ページ数: 212ページ
発売日: 2014年3月25日
寸法: 1.5 x 12.7 x 18.8 cm
アオリイカの秘密にせまる Amazon口コミ
下記のような口コミが寄せられております。
・アオリイカの勉強になり、エギングの楽しさが広がる。
・分かりやすく、参考になる。
・アオリイカ釣り師にとって必須の知識が満載。
まとめ
この「アオリイカの秘密にせまる」は、アオリイカに関する包括的な情報とエギングに関するアドバイスが充実しており、アオリイカ釣り・エギングに興味を持つ人にとって価値のある一冊です。
著者の長年にわたる研究と実践経験に基づいて書かれており、釣りのスキル向上に役立つでしょう。
釣り愛好家やアオリイカ釣り師にとってはかなりおすすめの本と言えます。