フロートメバリングのタックルはどのようなスペックが必要なの?
ジグ単ロッドやエギングロッドとの兼用はできる?
このような質問に答えます!
結論から申し上げますと
ジグ単ロッドはフロートとの相性は悪く、エギングロッドだと20g程度の重たいフロートも投げることができます。
スペックはざっくりですが、下記の表の通りです。
フロート重さ | 3g | 8g | 10g | 15g | 20g |
飛距離 | 約15m | 約20m | 約30m | 約40m | 50m以上 |
ロッド長さ | 6ft台(182cm) | 7ft台(213cm) | 7ft台(213cm) | 8ft台(243cm) | 8ft台(243cm) |
穂先種類 | ソリッド | ソリッド | ソリッド | ソリッド | ソリッド |
穂先硬さ | L | L | M | ML | MH |
リール番手 | 2000番ハイギア | 2500番ハイギア | 2500番ハイギア | 2500番ハイギア | 2500番ハイギア |
PEライン太さ | 0.4号 | 0.5号 | 0.5号 | 0.6号 | 0.6号 |
フロロ太さ | 1.2号 | 1.5号 | 1.5号 | 1.75号 | 1.75号 |
※飛距離は使用するロッド、リール、ライン、投げ方により大きく左右します。
なぜこのような表になるのか、徹底解説しています!!
目次
そもそもフロートメバリングとは
メバリングと言えば、ジグヘッドにワーム(以下ジグ単)を付けたもののみで行うシンプルなものです。
フロートメバリングは、このジグ単の飛距離を出すために飛ばしウキ(以下フロート)を使用します。
仕掛け自体も、ジグ単にフロートを結ぶだけなので簡単です。
メリット1 軽量ジグヘッド使用可能
飛距離を出す為の重量はフロートにあるので、1gなどの軽量ジグヘッドでメバルの吸い込みをよくすることもできるのでヒット率を上げることもできます。
メリット2 圧倒的飛距離
飛距離を圧倒的に出すことができます。
一般的なジグ単では、15~20m程の飛距離ですが最も重いフロートを使用すると
50mを優に超えるような飛距離も実現可能です。
なので、探れる範囲が大幅に広がり、まだ誰も探っていないような場所も探ることができるので、25cmを超えるようなデカメバルも狙えます。
メリット3 風に強い
フロートは重たいものを投げるので、風が少々強くても遠投できます。
なので、釣り人の大敵である強風の日でも気にせず釣行に出かけることができるようになります!
風を気にしなくてよくなり、軽量ジグヘッドで吸い込みがよくなり
他の釣り人の届かない場所まで遠投できる優れもの!
シャローフリークのフロートの重量一覧
最も人気のシャローフリークから定番の8種類の重量を見てみましょう。
フローティングが浮くタイプで、シンキングが沈むタイプです。
シャローフリーク
タイプ | 重量 | 残浮力 |
フローティング | 7.5g | 0.3g |
フローティング | 10.5g | 0.6g |
フローティング | 15.0g | 0.8g |
タイプ | 重量 | 残浮力 |
シンキング | 8.1g | -0.6g |
シンキング | 11.7g | -0.6g |
シンキング | 16.6g | -0.8g |
シャローフリーク エクスパンダ
タイプ | 重量 | 残浮力 |
フローティング | 17.8g | 0.6g |
シンキング | 19.0g | -0.6g |
これらの重量を頭に入れてロッドのスペックを選んで行くことになります。
7.5g~19.0gまでの浮くタイプと沈むタイプのフロートがあります。
下記の記事にて、シャローフリークについて徹底解説しています!
フロートメバリングロッドに必要なスペック
フロートの仕掛けは上記の画像のとおりです。
使用するフロートの重量によって、より強いロッド・より強いラインを使用しないといけません。
ロッドの長さ 長い方が飛距離が出る
7.3フィート~8.8フィート(2.23~2.68m)が一般的なフロートロッドの長さです。
6フィート台でもフロートが投げれるものや、9フィート台で超遠投などの特殊な長さのロッドもあります。
長い方が、飛距離が出るのでより遠くに飛ばしたい方は長いロッドを選ぶと良いでしょう。
穂先種類 ソリッド・チューブラーはどっちを選ぶ?
フロートでは、ソリッドの方穂先が良く曲がり、より繊細なアタリをヒットに持ち込めます。
チューブラーでも釣れないことはないですが、バラシが多くなってしまう印象があります。
穂先硬さはフロート重量に合わせる
穂先硬さ一覧
・ウルトラライト(UL)
・ライト(L)
・ミディアムライト(ML)
・ミディアム(M)
・ミディアムヘビー(MH)
・ヘビー(H)
・エクストラヘビー(XH)
※ULが柔らかくXHに行けば行くほど硬くなり、重いフロートに対応できます。
穂先硬さはフロートメバリングで言うと、L~MHと幅広くラインナップされています。
シンプルに硬いほど、重たいフロートが投げれるようになります。
商品によってばらつきはありますが、硬さとルアーウェイト(ルアー重量)上限の一覧表です。
穂先硬さ | L | ML | M | MH |
フロート重量 | 8g | 10g | 15g | 20g |
実際の商品の穂先硬さとルアーウェイトを見てみる
ロッド長さ、穂先硬さ、穂先種類によってルアーウェイトが決まるので、実際のルアーウェイト上限を参考に、どの重量のフロートを投げたいのかを頭に入れて穂先硬さを決めると良いでしょう。
メジャークラフトのトリプルクロスという商品を例にとった場合ルアーウェイトは下記のようになります。
メジャークラフト トリプルクロス
品名 | 標準 全長 (m) | ルアー 重量 (g) | 実売価格 |
---|---|---|---|
T762ML | 2.31 | 0.8-10g | 約13,000円 |
T862M | 2.61 | 1-15g | 約15,000円 |
T882MH | 2.68 | 1.2-20g | 約16,000円 |
フロートメバリングリールに必要なスペック
理想的なスペックは、2500番手のハイギアがフロートメバリングには向いています。
フロートメバリングでは、25cmを超えるようなデカメバルが釣れるので2500番手のパワーは必要となります。
また、遠投したのち糸ふけを素早く巻き取ることで時間短縮や楽さが生まれるので、一巻きでより多く巻きとれるハイギアがおすすめです!
具体的な製品名で言うと
シマノ アルテグラ 2500SHG
2500が2500番手を表し、HGはハイギアのことを意味します。
(Sはシャロースプールで、ラインを巻き付ける溝が浅めという意味)
フロートメバリングは2500番手、ハイギアリールがおすすめ!
リール記号についてもっと知りたい方は、下記の記事にて徹底解説しています!
フロートメバリングのPEとリーダーの太さ・号数
フロートが重くなればなるほど、投げる瞬間に結び目が切れる可能性が高くなります。
なので、フロートの重量を重くするのであれば比例してPEラインとフロロラインの号数も太くしなければなりません。
フロートメバリングでのライン太さ目安
フロート重さ | 3g | 8g | 10g | 15g | 20g |
PEライン太さ | 0.4号 | 0.5号 | 0.5号 | 0.6号 | 0.6号 |
フロロ太さ | 1.2号 | 1.5号 | 1.5号 | 1.75号 | 1.75号 |
おすすめの最強ライン
ラインを極力細く、違和感を与えずに食わせて
耐久性も最大限に上げたラインの紹介です。
フロートも500~900円程で、毎回ロストしていると金額もばかになりません。
少々ライン自体の値段が高くてもすぐに元が取れるので
本当の意味でコスパが良いと思います!
エックスブレイド(X-Braid) ライン ロンフォート リアルデシテックス WX8 150mハンガーパック
シーガー(Seaguar) シーガー グランドマックスFX 60m
フロートメバリングのジグヘッドとワーム
ジグヘッド重さの考え方
フロートを重くして飛距離を出すので、ジグヘッドを重くする理由はほとんどありません。
基本0.5g~1gなどの軽量ジグヘッドを使用します。
あまり潮の流れが強くない場所であれば0.5g
潮の流れが強い場合は、ジグヘッドの姿勢が安定しないので1g
ワーム選定の考え方
ワームは、シルエット・波動・カラーの3つ程度違うものを用意すると良いでしょう!※波動=ワームを泳がせた際にワームの尾が発生させる波動のこと
・活性の高い状況では、アピール強め
・活性の低い状況では、アピール弱め
という風に選定すると良いです。
アピール強 | アピール弱 | |
シルエット | 大きめ | 小さめ |
波動 | 強め | 弱め |
カラー | 明るい(蛍光) | クリア系 |
オールラウンドに釣ってきてくれるのが
reins アジリンガー グローミカン
シルエット大きい代表
エコギア グラスミノーS
波動強め代表
エバーグリーン Vフライ
フロートメバリングで必要な飛距離とは
フロートメバリングで狙うべき水深は深くて3m程度です。
理由は、浅瀬を幅広く探る方が効率が良く、水深が3m以上あるような場所ではほとんど釣れたことがないです。(街灯があるポイントを除く)
では、20gものフロートを50m以上遠投した先の水深は何mでしょうか。
実際に自分の行くポイントに、50m以上遠投して狙いたい場所
・遠浅で50m先に海藻が生えている
・50m先に岩礁帯がありそこを狙いたい
などといった明確な目的があるなら20gが投げられるロッドを選べばよいと思います。
硬いロッド 長いロッドのデメリット
ロッドが強すぎると
・操作性が悪くなる(思った場所へ飛ばない)
・アタリを弾いてバレることが増える
・感度が落ちて引きが楽しめない
・重たくてずっと投げていると疲れる
といったデメリットが生じます。
Googleアースで大体の距離が測れるので、自分のエリアではどの程度の飛距離が必要なのかを知ってからロッドを選定すると良いでしょう。
10~15g程度から始めて、本当に必要なら20gが投げられるロッドの購入を検討すると良いです。
本当に必要な飛距離を見定めてロッドを選定しよう!
フロートメバリングで狙うべきポイントとは
・沈み岩やシモリがあるポイント
・サーフで海藻があるポイント
・街灯元で遠くにライズがあるポイント
・ゴロタが広がるポイント
これらのポイントを見つけられるものは、グーグルアースで見つけます。
詳細については、下記の記事にて徹底解説しています!
フロートメバリングでエギングロッドは使えるのか?
エギングロッドでもフロートメバリングはできます!
しかし、エギングロッドは穂先が硬いものが多いのでメバルのアタリを弾いてしまう可能性が高く
バラシが多くなる印象です。
下記の記事にてエギングロッドでフロートメバリングができるのか、検証・徹底解説しています
フロートメバリングタックルのまとめ
フロート重さ | 3g | 8g | 10g | 15g | 20g |
飛距離 | 約15m | 約20m | 約30m | 約40m | 50m以上 |
ロッド長さ | 6ft台(182cm) | 7ft台(213cm) | 7ft台(213cm) | 8ft台(243cm) | 8ft台(243cm) |
穂先種類 | ソリッド | ソリッド | ソリッド | ソリッド | ソリッド |
穂先硬さ | L | L | M | ML | MH |
リール番手 | 2000番ハイギア | 2500番ハイギア | 2500番ハイギア | 2500番ハイギア | 2500番ハイギア |
PEライン太さ | 0.4号 | 0.5号 | 0.5号 | 0.6号 | 0.6号 |
フロロ太さ | 1.2号 | 1.5号 | 1.5号 | 1.75号 | 1.75号 |
※飛距離は使用するロッド、リール、ライン、投げ方により大きく左右します。
フロートの重量によって穂先硬さや仕掛けなどすべてが変わってくるので、まずはフロートの重量と希望の飛距離を決めてどのようなロッドにするのかを見ていくと良いです!
最後まで読んでいただきありがとうございました。